十二神祇とは!?

 十二神祇を説明する際には、神道でも仏教でも12は聖数だと例えます。

なぜ、12という数を尊ぶのでしょうか。12は7と5に分かれます。この7と5が重要です。

    日本は天皇制を布いてきました。天皇家の家系を遡ると、初代 神武天皇から始まり、今上は徳仁までの126代となります。天皇家は神の系譜と称していることから、神武天皇以前は神でなければなりません。そのため、日本の国家としての国内向け歴史書である古事記と外国向けである日本書紀は、天皇家の正当性を担保するものとして、神武天皇の前に地神5代、地神の前に天神7代の神を置き、天皇家は地神と交わることで神の系譜であることとしました。神道も仏教も国教として保護されたことから、ともに12という数字を大切にしてきました。

    神祇は「天神地祇」の略です。前に12をくっつけ十二神祇としたのではないかと思います。

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